インプラントをおねがいする医院のチェックポイント
〜家族会議の資料にどうぞ〜

インプラントの7つのチェックポイント

インターネットに溢れる、インプラントの情報。
どれをどう信じていいか、分からない。

「分からないから」と、キャッチコピーと値段だけで判断するのは、とても危険なことです。

ご自身も家族も理解した上で、インプラントの手術に挑んでください。
判断のチェックポイントを挙げましたので、ぜひご活用ください。

1.サティフィケート(認定証・賞状)の数ではない

待合室の壁に掛かっているサティフィケート(認定証・賞状)を見て、「凄いなあ」と思われている方。
インプラントの腕の良さと、サティフィケートの数は比例しません。
「日本口腔インプラント学会の専門医」も、大学に残って5〜6年で取れてしまいます。
中には、セミナーや勉強会に出れば取れるものもあります。

あくまでも「教育を受けた」という「認定」だと認識して下さい。
車の運転免許証にも似ています。

2.術中管理ができるかどうか?=麻酔医のいる医院か?

歯科医師が手術に集中するために、歯科麻酔医が立ち会います。
麻酔医は、麻酔を打つだけでなく、手術中の心拍数・血圧・呼吸数・体温・意識レベル等の全身管理をします。
血圧が上がれば、血圧を下げる薬を打ったり、脈が少なくなれば脈を多くする薬を打ったりします。
適切な鎮静状態を続けることも大事です。
麻酔が急に浅くなって目が覚めたり、あるいは深くなり過ぎないように観察します。

3.質問に面倒くさがらずに、真摯に答えてくれるか?

患者さんは、インターネットでいろいろなことを調べてきます。
その調べたことに対して、説明打破できる、答えられる先生でしょうか?
質問したことについて、その利点・欠点、その患者さんに向いている向いていない、自分で出来るか?出来ないか?を答えられるでしょうか?
どんどん調べて、どんどん質問をぶつけてください。他の病気も一緒です。

4.医科との連携・コミュニケーションの取れる先生か?

手術に100%はありません。
異変があったときに、早期発見し的確な治療をしてもらうために、信頼できる耳鼻科・内科等の先生がいることが大事です。

インプラントと関係の深い医科は、耳鼻咽喉科です。
慶応義塾大学病院の耳鼻咽喉科には、上あごのインプラントの失敗症例の患者さんがいっぱい来るそうです。
耳鼻科の先生は「歯医者は何をやってるんだ」とお怒りです。
更に、後処置をしているのに、お礼状も来ない、紹介の際、今までの状況の説明もないケースもあるそうです。
インプラント手術をした医院と別の歯科で指摘されて、来る方もいるそうです。
その際、手術した医院に「どういう処置をしたか?」を聞いても元々のデータを送らないケースもあるそうです。
何かあった時、医科との連携の取れる先生をおすすめします。

5.現病歴・既往症の管理ができるか?

インプラントをする患者さんは、50代以降の方が多いのが特徴です。
糖尿病、脳血管障害、狭心症、脳梗塞、心筋梗塞、血栓療法等の合併症のある方も多くいらっしゃいます。
インプラントの術者も、現在かかっている全身的な疾病、既往症・合併症の知識があり、なおかつ対応が出来ないといけません。

6.手術日当日、何かあっても対応ができるか?

1日に何人もインプラント手術をしていると、患者さんの手術した日の対応が出来ません。トラブルは、手術したその日に起きることもあります。
その時、即時に対応できる体制がその歯科では取られているでしょうか?
他の患者さんがいるために「対応出来ない」では、困ります。

7.術後、トラブルがあった時に対処できる歯医者さんか?

術後1ヶ月以内は、経過観察をつぶさに見る必要のある、とても大事な時期です。
感染があった場合、膿んでくる状態を汲んで取れるか?処置・対応が出来る先生でしょうか?
リカバリ−が出来ますか?細菌のコントロールが出来るでしょうか?歯のことだけでなく、周りの耳鼻科の知識もあるでしょうか?
その先生が出来ないとしても、お願いできる先生がいるかどうか確認しましょう。