インプラントのウソ・ほんと
〜都市伝説の真偽を問う〜

都市伝説その1:すごく痛い!とにかく痛い!

実は骨の方が歯を削るより痛くない~歯より骨の方が麻酔が効きます

骨をドリルで開けるのは確かです、とても痛そうです。
でも、意外と痛くないんです。
麻酔は、歯より骨の方が効きやすいのです。
ちなみに、局所麻酔は2時間位で切れてきます。

手術中、更に手術が終わる間際に局所麻酔を足しますので、終わった後(縫合終了後)もずっと痛くありません。
この方法を知っている先生は、あまり多くありません。
手術の後、すぐに鎮痛剤(ちんつうざい)を飲んでいただきます。
すると、その日は痛くありません。

鎮痛剤の使用のポイントは「痛くなる前に飲む」です。
「痛いから飲む」ではないのです。
5〜6時間で切れてくるので「痛くなる前に飲む」を2~3日やってもらえれば、ずっと痛くありません。
だいたい2〜3日で痛みは無くなります。
また、麻酔の回数が増えたからといって、料金は変わりませんのでご安心ください。

都市伝説その2:入れた後の手入れが特別大変!

モチベーションアップして「1日3回歯磨き」の普通レベルに上げましょう

インプラントと天然歯は、結合様式が違います。
リスクは、インプラントの方が高いことは事実で、歯周ポケットが出来やすく、感染しやすいのです。

歯周病の患者さんは、もともと歯のケアの頻度が少なかったので、ケアの頻度を上げればOKです。
定期的メンテナンスと、ご家庭でのケアに努めていきましょう。
会社勤めの方は大変かもしれませんが、お昼ごはんの後、歯磨きが出来ると理想的です。もちろん、モチベーションアップのサポートもさせていただきます。

【先生より一言】

チョコレート等の甘いものを食べると、こういう職業なので、どうしても磨きたくなってしまうのです。
細菌が増えている絵が、浮かんできてしまうのです。
ですので、我々の歯磨きは1日5〜6回になることもあります。

これを一般の方にお願いするのは、難しいのは承知しています。
ですので、1日3回磨ければOKです。

都市伝説その3:局部麻酔だから、手術中の話が筒抜けで怖い?

そのために「静脈内鎮静法/じょうみゃくないちんせいほう」があります

状態は、お酒を飲んだほろ酔い加減に似て、血圧も安定します。(手術時、緊張して男女とも血圧が上がります)
実際の手順としては、10〜15分前に鎮静剤(ちんせいざい)を点滴で入れていきます。
意識はありますが、ウトウトした感じで、手術中の痛みは、全然覚えていません。

麻酔の注射をする時に、痛みを訴える患者さんでも、手術が終わった後「手術どうしてしたか?麻酔痛かったですか?」と聞くと「注射も痛くない、手術も痛くない、全く覚えていない」とおっしゃいます。
麻酔剤には同時に止血効果もあります。(アドレナリン:血管収縮剤が入っているからです。)